これからお墓をつくる方へ①
(全優石「これからお墓をつくる方へ」より抜粋)
Part1 お墓の計画
[墓地をもっていない人の場合]
これからお墓を建てようとする人で、まだ墓地を求めていない人は、適当な墓地をさがすことから始めなければなりません。この場合にはつぎのようなことを考えておきましょう。
①住まいについての見通しを考えましょう。住まいとお墓には深い関係があります。とくに住まいとお墓との距離を考えましょう。あとでお参りできないようなところにお墓をつくるのは考えもの。車で約1時間程度であれば適当と思われます。
②誰々がお墓に入ることになるのか考えましょう。故人でこのお墓に入るのは誰と誰か、またこのお墓のあとを継ぐのは誰かなども考えてみます。
③費用=予算はどのくらいをあてるか。
④自分の宗旨、宗派との関係やお墓との関係はどうか
以上についての方針がまとまったら墓地さがしを始めます。現在、墓地は大きくわけると「寺墓地」と「霊園」の二つになります。このいずれの墓地を選ぶ場合でも、つぎの注意が必要です。
①その墓地は管理が十分ゆきとどいているか。
②設備はどうか。給水、休憩所、ベンチ、祭場、通路、くずかご、便所、売店、駐車場・・・ 等の有無。
③土砂くずれの心配はないか、あまり傾斜地になりすぎていないか。
④お墓の敷地のすぐそばに大きな木がないか。(大きな根がはるとお墓の基礎に影響します。)
⑤水はけは良いか。
⑥日あたりは良いか。
⑦緑が多いか。
⑧霊場として全体のふんいきはどうか。
⑨交通の便は良いか。
⑩墓地の広さは十分か。霊園の場合、多くは区画がきめられ、広さも4㎡、6㎡などと規格課されているようです。
⑪このほかに墓地に特別のきまりや規則が設けられている場合があります。たとえば墓石の型、大きさ、利用方法などについても事前に知っておくべきでしょう。またよく墓地を買う、といいますが不動産を買うのとはちがい、土地そのものを買うわけではありません。土地の使用権を買うのです。したがって土地の登記などはありません。
(⇒これからお墓をつくる方へ② [どのくらいの費用がかかるのだろう?]へ続く)