2015年7月7日 火曜日 曇り
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置く石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
石材店の弊社大塚の本社には中庭があります。この中庭には、展示されている見本墓石や、これから墓地に据え付けられる完成墓石などが並んでいます。
その片隅の鉢植えコーナーにて、今年も桔梗の花が綺麗に咲いています。
桔梗の花ごしに、遠くに墓石や灯篭など石製品を入れてみました。
去年、咲き終わって枯れた桔梗。球根として冬を越して春に芽が出て育ってきたものです。冬の間は放置状態だったにもかかわらず、すごい生命力だなぁと感心します。
咲き終わって枯れた花、今まさに咲いている花、これから大きくなろうとしている大小の蕾。三世代が同居しています。
正面から見ると、きれいな星型(☆)になっているのがわかりますね。家紋と並べてみます。
墓石に家紋を入れるという方はとても多いのですが、家ごとに意匠の違う紋があるという点については海外の方からするととてもユニークで興味深いことと感じられるようです。
桔梗の紋はさまざまな有名人が使用しており、安倍晴明の清明桔梗(五芒星の星形☆)、太田道灌が使用した太田桔梗、明智光秀が使用した土岐桔梗(水色桔梗)、加藤清正、坂本竜馬など、実にたくさんの家で使用されています。人気の家紋だったようですね。
桔梗の花は、花の中の雌蕊(めしべ)と雄蕊(おしべ)の仕組みが段階を追って変化していきます。花粉を出す雄花期があり、その後他の個体から花粉を受け取る雌花期が来ます。時間差をつけて雄蕊と雌蕊にて互いに受粉し合うという仕組みです。咲いている花をよく見てみると、三段階になっているように見ることができます。
↓雄花期・・・雄蕊(おしべ)から花粉を出す
↓雄蕊(おしべ)役割を終える
↓雌花期・・・雌蕊(めしべ)が開き、他の花からの花粉を受け入れる
桔梗の花は、この時期から秋口となる九月いっぱいくらいまでの期間咲きます。しばらくの間咲いていますので、お盆やお彼岸時期に墓石のご相談にご来社されたお客様はご覧いただくことができると思います。
ご来社の際には桔梗のかわいらしい花も是非ごらんくださいませ。