2014年3月25日火曜日
お客様からの墓石の戒名彫刻のご依頼時に「石塔は、いつ運ぶの?」とご質問いただくことがあります。
一般のお客様の考えの中では、昔ありましたテレビドラマのように、石塔をはずして、工場に持っていき、コツコツと文字を刻むのでは?とご想像されている方もまだまだいらっしゃいます。
しかしながら、技術の進歩のおかげか今では現地で作業することが可能なのです。
実際に彫刻するためには「文字の原稿」が必要になるのですが、石塔一つ一つに彫られている書体や文字の間隔などは千差万別です。「今まではどのような書体で、どのようなレイアウトで、どのような書き方で掘っていたのか」を確認するため、「字刷り」という方法をとることもあります。故人さまを偲び、ご先祖さまと同様の書体で新しく彫る文字も整えるためです。
字刷りの様子
①石塔の側面などにありますご先祖様の戒名などの彫刻文字。少しわかりにくいかもしれませんが、石塔の右端に一行彫られています。今回はこちらを字刷りいたします。
②トレーシングペーパーをあてがいます。十分に余裕があるくらいの大きさで当てます。
③ご先祖様の戒名などの彫刻をなぞり、原寸大のコピーを作ります。
彫刻してある文字は、最近のものもあればとても古いものもあります。当然ながら、文字データなどは残っておりませんし、データがあったとしても実際の彫刻は人間の手で行われますので、石塔に彫られている実際の文字を参照して書体や、配置などの基準とす必要があるのです。そのためには一見前時代的なアナログにも感じられるこの方法が、現状では一番安全かつ確実、さらに大掛かりにならずにすみます。
お墓参りの際など、戒名が並んでいる箇所を見たりなどの機会がありましたら、こんなことをしているのだなぁと、思い出してみてください。
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参考記事
・動画で見る「お墓ができるまで」 採石、石の加工、字彫、据付、引渡し、開眼供養
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