2014年4月18日金曜日 雨
昨日の記事「埼玉県川口市 赤山城(赤山陣屋)に行ってきました その①」引き続き、埼玉県川口市にあります赤山城(赤山陣屋)をご紹介いたします。
前回その①では、山王神社から南東堀に沿って二の丸に向かって進みました。
↑途中、道が横断している箇所もありますが、もう少し続いています。
↑堀の突き当りが見えてきました。突き当りの向こう側が二の丸です。画像の右側が本丸。
↑突き当りまで来て振り返ってみました。堀がクランク状になって続いています。いま立っている場所は二の丸で、左奥の方が「その①」および今歩いてきた道になります。
現在地がわかる地図がありました。ここから、いままで歩いてきた南東堀と直角に交わる「西堀」に沿って進んでみようと思います。西堀を進むと、外環道に突き当たるはずです。
西堀も綺麗に保存されています。心なしか南東堀よりも、高低差も見られ、より鋭い角度で保存されているように思えます。そのかわり堀幅は少し狭い?かもしれません。
赤山陣屋は周囲に巡っている低湿地を外堀として整備し、その内側に人口の内堀を巡らせています。湿地との高低差は10mですが、湿地は足場も悪いので堀としての機能は十分に果たしていたようです。
二の丸を左手に、本丸を右手に見ながら「西堀」沿いに進むと、左手の二の丸が終わるところが確認できました。竹林になっていますが、↓画像の左側と右側で高低差があるのが確認できると思います。画像の左側の高い土地が二の丸。この境界線にも堀があったようですが、確認できませんでした。
西堀の終点にたどり着きました。振り返ってみますと、高低差のある道であったことがわかります。歩きやすく遊歩道がつくられていたので助かりました。
案内板がありますので拡大してみます。
地図を左右に横断している線が外環道になります。この外環道沿いに目をうつしてみると
辛うじて堀を確認できます。↑画像の右上にあるのが外環道なのですが、一般道を見てみると、だいぶ起伏がある土地だということがわかります。こちらの案内板も拡大します。
外環道の向こう側(北側)には出丸がありました。
外環道沿いに今度は進んでみます。北堀沿いになります。
先ほどの案内板にもありましたが、確かに高低差10メートルはありそうですね。
高い位置から振り返ってみると
先ほどの案内板二つがあった場所は、堀が交差する場所だったのですが、そこがいかに低い場所だったのかというのが分かります。
外環沿いにさらに東方向に進みますと、↓こんな場所にたどり着きます。
ここは4m道路と交差していて、↓の写真の正面方向(南方向)に進むと、前回記事「その①」で登場しました「赤山城跡」と書かれた石碑にたどり着きます。が、とりあえず↑で見えている遊歩道(外環と並行して見えています)を進んでみます。
その前に案内板のご紹介↓
四方からの街道はすべて曲輪内の道路につながっており、四つ門には門番屋敷があり、曲輪から本丸へ向かうには表御門を通るしか方法がなかったとのこと。
赤山陣屋は本丸、二の丸、出丸、家臣屋敷などで構成され、全体で77ha。本丸と二の丸だけでも11haあり、東京ドームはおろか、後楽園遊園地まですっぽり収まってしまう・・・。↑左写真の地図に同縮尺の東京ドームと後楽園遊園地がありますが、比較するとその規模に驚くばかりです。また、現在立っているこの場所は北堀の中心部分で、本丸と出丸をつなぐ土橋が設けられていた場所とのこと。
それでは北堀にそって東方向に進んでみます。
↓振り返ると、外環道から遠ざかってきているのがわかります。
しばらく進みますと、堀をわたる橋があります。
橋の上から堀を見下ろしてみます。高低差のわかりにくい写真ですが、3メートルくらいの高低差を感じます。
そして・・・すぐに行き止まりになりました。
ここがほぼ北堀の東端にあたるようで、ほんのもう少し進むと今度は右折して「東堀」になるようですね。しかし道がないので確認することはできません。またこのすぐ近くにある御陣山稲荷は陣屋の北東部にあたり、鬼門の守りになっているようです。
堀に降りられたので、堀の中から先ほどの橋を見てみました。この高低差、今は盛り土もくずれ、堀も浅く埋まってきていますが、当時は6メートルの高低差だったとか。
行き止まりになりましたので、先ほどのポイントにもどり、選ばなかった道を進んでみようと思います。
↓ここまで戻り、右の写真の道を進んでみます。南に向かうカタチです。
しばらく行きますと、案内板のある林があります。
このあたりは本丸の中央部にあたるようで、裏門跡のあたりのようです。すこし南に進めば、「赤山城跡」と書かれた石碑のある十字路に戻ることになります。南堀と交差するポイントになります。
南堀を越え、さらに南に家臣屋敷跡のあった曲輪に進んでみると、
NPO法人赤山陣屋の会の看板と案内地図のある建物が見えてきました。ここにはキャンプでもできそうなカマドなども見えます。
地図を見てみると
みどり野 安行 エリアマップ。拡大してみます。
黄色い楕円は「オープンガーデン参加者」さんのようです。なるほど、どうりで↓のようなお庭が道沿いにあるわけですね!
今回、保存されている堀跡の保全もさることながら、各所に配置された案内板や地図に大いに勉強にさせてもらいました。川口市、川口市教育委員会に感謝いたします。
この周辺には弊社大塚がご案内している霊園も近くにいくつもあり、川口光輪メモリアル、川口フォーシーズンメモリアル、川口霊園かわぐちの杜などあり、霊園の多いエリア。
もしご興味ありましたら城址散歩のついでにご見学などもいかがでしょうか?