2014年6月21日土曜日 曇り
墓石の彫刻文字に白色や黒色などの色を入れる方は少なくありません。
以前の記事でも紹介いたしましたが、色を入れることでよりはっきりと文字を認識、読みやすくなります。
↓こちらが色を入れてない彫刻。黒い御影石の場合は色を入れなくても判別しやすいのですが、白御影石の場合は判別しにくくなりやすいのがわかりますでしょうか。
↓こちらは色を入れた彫刻。色をいれることではっきりと判読できるようになっています。
ところで、この「色」、経年劣化というものがどうしてもあります。墓石自体は数百年と状態を保ち続けるものになりますが、「塗料」はそうはいきません。太陽光線や雨風、気温の寒暖差、また汚れやカビなどの原因で塗料がはがれてしまったり、塗膜がうすくなってきたりなどが起こります。
それでは、実際に色が落ちてきた例をご覧いただこうと思います。(クリックすると元画像を見ることができます)
塗料の表面が細かくひび割れ、少しずつ色がはがれてきている例です。
↓さらに状況が進みますと、塗料が剥がれおちる範囲が広がっていきます。
↓全体的に塗料が落ちていく場合と、部分的に大きな欠片として塗料が落ちていく場合とがあります。
↓こちらは塗料の落ちのほか、彫刻の深い箇所などにたまった汚れとカビが合わさってしまっている例です。
もし塗料がはがれかかっていたり、汚れがとれなくなっていたりした場合でも、色入れのリフォームを行えば建立したての頃の状態に戻ります。
おすすめは、剥がれた色を復活させるだけではなく、せっかくですから全体的に石塔のクリーニングをしてから色を入れた方がよろしいかと思います。
また、「今までは彫刻文字に色を入れていなかったけれど、いれてみようかな?」とお考えの方もいるかもしれません。墓石石塔への色入れは大掛かりな工事ではありませんので、費用も比較的大きくはなりません。お気軽に検討いただいても大丈夫かと思います。
なお、お墓のリフォーム、建て替えについてはこちらが参考になります→お墓のリフォーム
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