2014年6月28日土曜日
お墓の材料は「石材」です。石材は超長期間の使用に耐える素材のた、大きな劣化はそうそうは起こりません。特に御影石の場合はなおさらですが、それでも時間とともに雨風や汚れ、陽の光や温度差や吸水によって少しずつ変化をしていくもの。定期的なメンテナンスをすることで、いつまでも美しく保つことができます。
そんなお墓の中で、石材ではない部分は特に劣化が早く、そして激しく見ることができます。以前書きました記事「墓石の文字に入れた色、落ちていませんか? 墓石文字の色入れリフォーム」のように塗料の劣化のほかにも、「石材と石材の間の目地(メジ)」も劣化が目立つ部位になります。
↓こちらの画像は劣化してしまった例になりますが、墓地にある石塔や外柵には、石材と石材の間には目地を入れてあります。
近年ではなくなってきましたが、目地としてモルタルが多用された時期が以前はありました。モルタルは砂とセメントと水で作られますが、その比率や耐久力はまちまちなため、さまざまな劣化を見ることができます。
経年劣化は仕方のないことです。必ず起こります。ただ、目地が割れたりした場合などは中に水分やほこりが入り、石材自体にダメージを与える結果にもなりかねませんし、そもそも耐久力、耐震という意味でも目地が劣化してきた場合にはできるだけ早めに処置することをお勧めいたします。
↓こちらは最近のコーキング剤を使用した目地。
近年は、以前のようにモルタルをもって目地のコーキングをする例はほとんど見られなくなりました。現在多くの石材店では、耐久力の高いコーキング剤をどちらも使用しています。弊社大塚でも、耐久力、高い接着力、耐震性のある素材を選び実際に使用し、これなら大丈夫!というコーキング剤を使用しています。
目地の補修は見た目が美しくなるだけではない、ということもご理解いただければと思います。今度お墓参りに行かれる際など「うちのお墓の目地は切れたりはしていないかな?」と、ちょっと確認してみてはいかがでしょうか?
なお、お墓のリフォーム、建て替えについてはこちらが参考になります→お墓のリフォーム
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