2014年8月3日 日曜日 晴れ所により雨
こんばんは。東京、埼玉、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地のご案内と、墓石の製造加工・施工の仕事をしております石材店の株式会社大塚のブログです。
今日は昨日に引き続き、お墓からは少し離れまして『蝉』のお話です。
※以下、セミの画像になりますので、昆虫が苦手な方はスルーしてくださいませ。
昨日の記事では、公園や庭、街路樹などさまざまな場所でこの時期に見られるセミの抜け殻について書いてみました。
セミの抜け殻を見た後、「蝉の羽化がみたい!」ということで、懐中電灯とカメラ片手に近所の公園に行ってみました。
すると、セミの抜け殻のたくさんある木の枝に、まさに今羽化している途中のセミがちらほら見られました!
※画像はサムネイルにしてありますので、元画像をご覧になりたい場合はクリックいただけると、元画像のサイズでご覧いただけます。
↑このような木の、枝の低いところ。昨日までに抜け殻になった蝉の殻とともに、何やら白いものがぶら下がってます。
たわわに、鈴なりになってます。
中には、まだ羽が伸びきっていない、まさに羽化の途中、というようなセミもいました。
それにしても、いろんなところにいて、ものすごい数です(^_^;)
土から出てきたばかりのセミの幼虫が、木を登り枝先で羽化していく様子をじっくりと観察してみたいな~、どこかに幼虫は登っていないかなぁ~、とあたりを歩いて見まわしてみたところ、
↑丁度、背中から抜け出している途中のセミに遭遇しました。時間は21:53。この個体をしばらく観察してみることにします。
↑21:58 上半身が少しずつ出てきました。
↑22:01 羽が出てきました。きれいな淡い緑色です。なんだかクリオネみたいな感じです。
↑22:03 足が出てきました。
↑左が22:07。右が22:15。時間のかかるポイントみたいですね。カラダのほとんどが出てきた感じです。
↑左が22:20。右が22:21。前かがみになりはじめました。
↑22:23 ん~・・・
↑同22:23 よっこいしょ!この間わずか数秒です。ポンっと音がしそうな感じですが、残念ながら音はしませんでした。
↑22:24 態勢を整えていると・・・
↑22:25 みるみる羽が伸びて大きくなっていくのがわかります。
↑22:30 五分でほぼ「セミ」の成虫のカタチになってきました。あとは体を乾かして、黒く焦げ茶の堅い甲殻になるのを待つだけです。↓カラダが乾くと、こうなります。
あ、白いセミなのではありません。この蝉は関東(撮影地は埼玉県)でたくさんみられるアブラゼミ。こげ茶色のセミです。蝉は、羽化の最中だけ白いわけです。この種類のセミが白いというわけではありません。
しばらくの間はセミの合唱がやかましいくらいの季節です。やかましすぎて「岩にしみいる蝉の声」のように逆に静寂感を感じられるようになれば、立派に「わびさび」の寂び(さび)を解する感性を身に着けたことになりますが、まだまだ「やかましい」と感じてしまいます。
しかしながら、羽化のセミは「静寂」そのものでした。
弊社の取り扱いの墓石は岩ではありませんが、夏の墓地では蝉の声がよく聞こえてきます。手を合わせてお参りしている瞬間は、ひょっとすると「閑かさや岩にしみいる蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)」、まさにそんな状況と心境なのではないでしょうか。