2016年1月4日 月曜日 晴れ
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご紹介・ご案内し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
昨日の「・大宮氷川神社の初詣と「戦艦武蔵の碑」」の記事に続きまして、本日は浦和の調神社(つきじんじゃ)の初詣に行ってきました。
正式名称は「調神社」と書いて「つきじんじゃ」と読むのですが、地元の方々は昔から「つきのみやさま」と呼んでいますので、そのまま書き表すと「調の宮」、「調宮」というのが元々の名前なのではないかなと感じています。
ここ調神社に初詣に来たのには理由がありまして、普段なかなかじっくりと拝見することのできない「数十年前の石材施工事例」がここ調神社に残っているんです。
でもその前にまずは参拝をしましょう。境内の外まで初詣の行列です。元旦はもっとすごかったことでしょう。旧街道である中山道にずらりと行列がのびています。
ここ調神社は鳥居のない神社として有名です。伊勢神宮への貢物(調物)の集積地としての宮であったため、出発の際に鳥居があると邪魔となってしまうので取り除かれたとか
現在の社殿は小田原征伐の際に焼失したものを、江戸時代に権現造にて再建したものです。
ちなみにそれ以前の旧本殿は、境内に稲荷社として保存されています。
「つき」にちなみで月待信仰ともなり、月なので随所にうさぎが見られます。
ここでは狛犬のかわりに兎がお出迎えです。
さて、初詣の参拝も終わりましたので、過去の施工事例を見学したいと思います。
それがこちら↓石材で作られた柵です。
実は、弊社会長の大塚順康の修業時代、田口石材さんにて整えた仕事なんです。
調神社の外周の柵ですので、かなりの距離になりますが、数十年前の施工とはいえいまだにしっかりと組みあがっています。さすがに地盤の沈降などによるゆがみなどは距離のあるものですので出てきている部分もありますが、隣接する中山道や歩道には全く影響はでていないことが確認できました。おそらく50年以上前の仕事でしょう。
さてこの石柵で囲まれた部分の一番南側にこんな場所と木があります。
中州のようにとりのこされた(いや伐採されずに保存されたのでしょうか)島のようになっています。
実はここには、「日蓮上人駒つなぎの欅」があるんです。
流刑のために佐渡に向かう途中の日蓮上人がこの地に寄ったところ、難産で苦しむ女性がいたため馬をこの欅の木につないで祈願祈祷をしたところ、無事に男児を出産したというケヤキになります。
以上、初詣日記と織り交ぜて古い施工事例をご紹介いたしました。会長の大塚からの技術は今も継承しておりますので、弊社に石材のご連絡をいただける方はご安心いただければと思います。